サッポロ電子クラフト部は、1月末から6月末までの約5ヶ月をかけて考えたアイデアの作品を作成してきました。この作成した作品は、イベントなどに出店して一般の来場者に見ていただくようにしてます。

今回は、北海道大学の学園祭で開催されました「テクノロジーアート展」に出展しました。制作した作品すべてを出展し、様々な方に見ていただき、作品を通して来場者、部員共々楽しんでいました。

今回は、8つの作品を出展しました。

「カタン×AI×ロボット」

ボードゲームの「カタン」をできるだけ早く進められるように支援することを目的に作成した作品です。ロボットアームと、画像認識、LEDの点灯を複合しています。ロボットアームでさいころを振り、それをカメラで読み取ります。画像を深層学習(AI)を使ってサイコロの目を認識します。この結果を、カタンのボードに送り、対応する数字が光って知らせるようにしています。

今回は、AI部分に不具合があり、残念ながらカタンとロボットアームだけの展示となりました。

「スマホでアーム」

アームロボットをスマートフォンで操作できるようにした作品です。スマートフォン上に表示されたスライダーを動かすことで、アームに取り付けた各サーボモーターを成業できます。今回は来場者にアームでバランスゲームの猿をかける操作をしてもらいました。

「オーディオ逆相警報器」

ステレオ音源では、右と左の音によって、あたかも正面や右、左といったそれぞれの場所から音が鳴っているように聞こえます。しかし、右と左のいずれかで音の相が反転してしまうと、音が迷走して聞こえてしまい、不快に感じてしまいます。過去には逆相がそのままの状態で販売されてしまったアルバムが回収されるということも起きています。

オーディオ逆相警報器では、逆相が発生すると、ブザーとLEDで警告するようになっています。

「素敵な射的」

ゴム銃を使って的を打ち抜くゲームです。的に当たると音とLEDの点灯で命中を知らせます。

英国のBBCが開発したマイコンボードの「micro:bit」を使っています。micro:bitの加速度センサーで命中を検知して、マトリクスLEDに命中のパターンの表示と、圧電スピーカーで音を鳴らしています。プログラム、構成いずれも簡単な仕組みなので、小学生でも作れてしまいます。

来場者には、実際に的を狙ってもらい、当たった場合は景品のお菓子をプレゼントしました。

「宇宙hole」

LEDとアート作品を組み合わせた作品。人感センサーで人を検知すると、内部のLEDが点灯して内部の夜景が浮かんでくるようになっています。夜景は蛍光塗料が塗られており、LEDを点灯するとほのか月や星が光るようになっています。

作者は電子回路やプログラムを使うのは初めて。そんな部員でも電子工作と合わせた作品が作れます

「カーボン自転車で夜に目立つEL発光ロゴ」

自転車に有機ELシートを貼り、ロゴや模様を光らせる作品です。スマートフォンを使って有機ELシートを点灯させられます。夜、駐輪場でどこに自分の自転車があるか探すのに、ELシートを光らせれば一目同然。簡単に見つけられます。

ELシートの点灯には、micro:bitを利用して、Bluetoothでスマートフォンとペアリングして点灯制御しています。

「触れっ手な楽器」

粘土や野菜などを触ると音が鳴ります。粘土で作ったオブジェや野菜を組み合わせたピアノが作れてしまいます。

粘土などにケーブルを接続しておき、手て触れることで変化する静電気を検知します。これをArduinoで読み取り、MIDIに変換してPCで音を鳴らしています。

「Beginner’s」

ラズパイやArduinoといったマイコンボードを使った電子工作がはやっていますが、数個の電子パーツだけでも十分作品を作成できます。

「Beginner’s」は、電子工作初心者の部員がモーターと電池だけを使って小さなロボットを作りました。YouTubeなどの動画で作られているロボットを参考にしています。モーターの回転を利用して足踏みをするようにして歩きます。

サッポロ電子クラフト部では、凄いものから簡単なものまで、それぞれの部員のレベルにあった作品を作成できます。次は、2018年7月14日からシーズン7を開始します。何か作ってみたい人は是非参加してみてください。参加希望の方は以下のサイトから参加表明をしてください。

By fukuda